やよいおりと言うこと。

tloP
まず、作品の背景(その1)として。
作者であるtlop自身が書いている、SSがこちら。⇒ Captino!


伊織とやよいの関係については名作が数々あれど、やはりこれが筆頭に来る訳で。
メイP
そして、今回の「ライオン」の冒頭にも繋がる「手を取り合って」。
tloP + 夏蜜柑P
互いに、自分に無いものを相手に見ている、かけがえの無い存在。


伊織のほうは、一見やよいを庇護対象においてるように見えて、実は依存しているとも思えます。*1
悲しいかな、それに自分で気がついちゃうほど頭がよくて、それが許せないほど高潔で、
でも相手を叩き潰すのを躊躇するほど優しくて、それでなお戦いに赴けるほど意志が強い。*2


「伊織とやよいの、本気の対峙」と言うと、丁度今、この作品もそうですね。
弓削P「GENUINE」
「アイドルたちのジャンケン大会」1回戦で、チームを組んだ伊織とやよい。
あの時の伊織の描写は、正に”これぞ伊織!””2008年度Best of 伊織”と思ったんですが、
作者の弓削Pによりますと…

水瀬嬢と高槻嬢について


一回戦の後書きで書けばよいのですが、出来れば二回戦の途中で書きたかったこの二人。


この二人で表現したかったのは歪んだ友情です。
いつしか二人の友情はその枠を越え、互いの体を求め合うように…
みたいな官能的なものじゃございません。


違和感みたいなものを感じませんでしょうか、一回戦のこの二人。
水瀬嬢が本当に高槻嬢のことを思うのならば、相手の欠点について包み隠さず話すべきでしょう。
相手に不快な思いをさせてしまうかもしれませんが、真に相手のことを思うならば、厳しい言葉も必要なはず。
水瀬嬢の友情は自己本位的なんですよね。嫌われたくないから、優しくするという。
まあ、今の二人だったらそれでいいんです。護る者と護られる者の関係であれば。
しかし、高槻嬢にだって自尊心はある。自分だって一人のアイドルなんですから。
高槻嬢の他人を思いやる心と自尊心のバランスが変わっていくとき、この二人の関係はどうなってしまうのでしょうか。
(二回戦あとがきより)

http://hwm3.gyao.ne.jp/taikishuttle/atogaki.html

流石、弓削P。グゥの音も出ねぇ。


作中のオーディション風景ですが、丁度先日のシネ☆MAD3rdでも同様に、オーディションのシステムを
用いた動画がありましたね。*3こちらも、ノベルとシステムの見事な融合でした。
シネ☆MAD3rd「Twilight Stage」
アイマス無印は、”持ってるけど未プレイ”の自分*4には判りやすいシステム描写や戦術説明があって、
非常に助かりました。シナリオ自体も素晴らしいです。


とりあえず、Twitterより。

自分「アイドルマスターとはそもそも、勝利と成功を欲する物語だったと言うことを強烈に思い知らされた。」
tloP「アイマスの物語はそして残酷なんだと思ってます。」

久々に、動画に広告を入れさせて頂きました。「アイマスは、残酷だが美しい。」


元々ね、ニコマス動画では架空戦記やノベマスが大好きなんですけど。
その理由ってのが「登場人物の成長物語」が好きだから、ってのが大きいんですよね。
だから、前述の「ジャンケン大会」とかタラPの「ぷよm@s」、フリージアPの「fake story」とか大好物な訳で。
それをこういう形で魅せられたら…いや、tloPの作品には毎回やられてるんですけどね。


ともかく。見ての通り、ニコ動の投稿者コメントの機能を使って、リアルに動画上で第三次審査は行われています。
我々ファンの投票は12/5まで。12/7には結果を反映した動画が投稿されるそうです。
どんな結末が待っているのか、見るのが怖いような、目を背けてはいけないような、そんな気分が続くのか…*5


とりあえず、ここに来てるニコマス関係者以外の方へ。
上で紹介した動画は、全てニコマス史に残るべき名作揃いです。
よかったら見てください。出来ればニコ動で。アカウント無い方は、「続き見せろ(゚Д゚)ゴルァ!!」とでもコメントを。


しかし、なんだな。
考えてみれば、以前の「架空tale party L4U」で自分が作った動画でも、ちゃんとそこらへん触れてた筈なのに。
やっぱ、正視はしてなかった…と言うか、理解はしてなかったんだなぁ、俺。
自作

*1:同じくセットで語られることの多い「ゆきまこ」も、互いに自分に無い半身を求め合う形ですが、ここまで依存度は強くない。「はるちは」はアレだ、”強敵と書いて『とも』と読む”だ。「みきりつ」の関係は尊敬の念。

*2:ってのが、自分の伊織像なんですが。大体間違って無いと思う。

*3:公開時、ついった上で狼狽するtloPが見られたと言う噂

*4:「寝たふりP」の”P"は、”プロデューサー”の意味じゃ無いんですよ、実は

*5:でも多分、一番胃が痛いのはtloP。